mah(まー)です。
2019年1月以来、4年半ぶりにスリランカ旅行に来ています。
滞在期間は2023年6月末〜2023年7月末の1ヶ月で、今回で9回目のスリランカ。
今回、初めてKidu Rice(キドゥライス)という料理を食べました。
コロンボに行く度に毎回お世話になっているムスリムのお父さんに、
「Kidu Rice(キドゥライス)を知ってるか?」
と言われ、初めて耳にする料理だったので色々と話を聞きました。
「近くで食べられる所はありますか?」
と尋ねると、モスクの近くにあるお店で出してることが多いとのこと。
コロンボのWellawatte(ウェラワット)という場所にモスクがあり、その横のお店ならありそうだったので一緒に行くことに。
他にも、Beruwala(ベルワラ)という街でKidu Riceを食べたので紹介をしていきます。
皆様のスリランカ旅行の参考になれば幸いです。
Kidu Rice(キドゥライス)。スリランカンムスリムコミュニティの伝統料理【Sri Lanka】
Kidu Rice(キドゥライス)とは?
Kidu Rice(キドゥライス)とは、いくつかの決まった料理で構成される、スリランカンムスリムの伝統的なお祝いの食事。「Kidu」はMIX、色んなものを混ぜる、みたいな意味らしいです。
ムスリムだけでなく、仏教徒や他の教徒の人も食べるとのことでした。
Kidu Riceに含まれるものは下記4つと聞きましたが、地域毎に色々と変わるみたいです。
レンズ豆(パリップ)
マンゴー(アンバ)
玉ねぎ炒め(シーニサンボルのようなやつ)
青バナナ(アルケセル)とナス(ワンバトゥ)、ジャガイモ(アラ)、ココナッツミルク(ポルキリ)のMIXカリー
僕は今回2つKidu Riceを食べましたが、どちらも4つ全て入っていました。
ネットでも調べてみると、Kidu RiceはGalle(ゴール)やBeruwalaで最もよく知られていて、ココナッツの葉で作られたカゴにバナナの葉っぱを敷いて提供されるみたいです。今回の旅の前半にBeruwalaへ行った時、ムスリムの人が多いなと思ったので納得でした。
A unique all in one meal that can serve an entire family. This dish is a speciality of the Sri Lankan Muslim Community. Best known from the Southern coastal region of Galle and Beruwala, this dish is much loved by all Sri Lankans.
This fragrant meal is laboriously prepared and consists of short-grain rice cooked in butter, screwpine and coconut milk.
Many variations are found, but kidu is often served with a side of sweet onion and capsicum pickle, dhal (lentils) curry, fried beef or chicken, beef curry, and kaliya, which is a mixed dish of ash plantain, fried eggplant and chicken liver. Although most commercial kidu will leave out the chicken liver.
Kidu is sold in a woven basket made of coconut leaves fall through, and the gravies and accompaniments all poured right onto the rice in different spots making the whole thing completely biodegradable.
Though one can serve one desired quantity to a plate and enjoy, the traditional way to enjoy a Kidu is to sit down on the ground on mats and eat from the Kidu itself using one hand. This is a cultural tradition that brings the community together. Unfortunately with the ravages of COVID-19, such practices may not be prevalent in the near future.
家族全員で食事を提供できるユニークなオールインワンミール。この料理はスリランカのイスラム教徒コミュニティの名物です。ゴールとベルワラの南部沿岸地域で最もよく知られているこの料理は、すべてのスリランカ人に愛されています。
この香りのよい食事は、手間がかかり、バター、スクリューパイン、ココナッツミルクで調理した短粒米で構成されています。
多くのバリエーションが見つかりますが、キドゥは甘い玉ねぎとトウガラシの ⁇ 物、ダル(レンズ豆)カレー、フライドビーフまたはチキン、ビーフカレー、カリヤと一緒に出されることがよくあります, アッシュオオバコ、ナスのフライ、鶏の肝臓の混合皿です。ほとんどの商業的なキドゥは鶏の肝臓を除外しますが。
ココナッツの葉で作られた織物バスケットで販売され、グラビーと伴奏がすべてさまざまな場所で米に注がれ、全体が完全に生分解性になります。
皿に1つの望ましい量を提供して楽しむことができますが, 楽しむ伝統的な方法は、マットの上に地面に座って、片手で食べることです。これは、コミュニティを結びつける文化的伝統です。残念ながら、COVID-19の被害により、そのような慣行は近い将来普及しない可能性があります。
1. Beruwala Hotel Wellawatta Next to Mosque(Beruwala Eating House)
Kidu Riceを食べられるお店1つ目、コロンボのWelalwatte(ウェラワット)にあるBeruwala Hotel Wellawatta Next to Mosque(Beruwala Eating House)です。
この日の前日、友人のネックレスひったくり事件があったので、お父さんとGalle Faceにあるツーリストポリスに寄ってから行きました。
お店はWellawatteのWellawatta Jumma Masjidというモスクの横にあります。
正面にMosque Haul Bus Stopというバス停があるので行きやすいです。
お店の看板は「Beruwala Eating House」という名前になっていて、Googleマップと店名が違っていました。
Kidu Riceはあるとのことだったので入ります。
お店に来る前に、
「毎日Kidu Riceがあるかどうかはわからない、金曜日にあることが多い」
と言われていて、この日は木曜日だったのでやや心配でしたがラッキーでした。
メニューにKidu Riceを発見。文面だけ見た感じはRice & Curry(ライスアンドカリー)のようです。僕はビーフのKidu Riceを頼みました。
山積みのお弁当(パーセル)。
最初に出てきたスープ。
ラッサムかなと思いましたが酸味はなく、かといってココナッツミルクのような感じでもなく、表現できない不思議な味でした。
来ましたKidu Rice。何も言われなければRice & Curryと変わらない感じです。
シーニサンボルのような甘辛い玉ねぎテルダーラ。これがご飯に合いまくり。
レンズ豆(パリップ)。パリップはやはり鉄板のようです。
マンゴー(アンバ)。そのまま食べても料理にしてもマンゴーは最強。
青バナナ(アルケセル)とナス(ワンバトゥ)とジャガイモ(アラ)とココナッツミルクのMIXカリー。複雑で深みのあるお味です。
そしてビーフ(ハラクマス)カリーと辛いホディ。ビーフがとてつもなく美味しかった。
肉は結構大きくて、固かったです。
スプーンで切ろうとしていると、アイヤーが細かく切ってくれました。
揃ったので頂きます。僕の好きなものしか入っていなかったので一瞬で食べ終わりました笑
Kidu Riceを一言で言うと「多少決まりのあるライス&カリーです」で終わってしまいそうですが、そうじゃなくてこれから地道に掘っていきたいです。(まず日本でスリランカンムスリムの人を探したい)
2. BERUWALA IBRAHIM FOODS(MARYAM HOTEL)
Kidu Riceを食べられるお店2つ目、BeruwalaにあるBERUWALA IBRAHIM FOODS(MARYAM HOTEL)です。
GoogleマップにはBERUWALA MARYAM HOTELという名前で登録されています。
今回、前半にBeruwalaを自転車でブラついていた時、ムスリムの人が多いなと思ってはいたので再度探検することにしました。
モスクをしらみ潰しに寄って行きましたが、お店はなかなか見当たらず...
事前にBeruwala Eating Houseというお店だけ見つけていたので、とりあえずそこに行くことにしました。
Beruwala Eating Houseの前の道路が「Mosque Rd(モスクロード)」という名前で、ここならありそうな感じ。
ちょっと進むとBeruwala Eating Houseを発見。
が、看板を見た感じ土日しかKidu Riceはやってないようで、この日は金曜日だったのでパス。
正面にもお店があって「Kidu Riceあるよ」とアイヤーが言っていましたが、モスクロードなら他に見つけられそうだったので一旦スルーしました。
モスクロードを進みます。途中で白い服を着たムスリムの男性をちらほら見かけました。変速の無いゴツい自転車だったので、途中からの上り坂がキツかったです...
坂を下ってブラブラしているとBERUWALA IBRAHIM FOODS(MARYAM HOTEL)というレストランを発見しました。ここが大当たり。
Kidu Riceもありました。(ここはスペルがKiduhuになっていましたが、違いは聞いてないので今度聞こうと思います)
店内。コットゥやロティ、パラータ用の鉄板やスペースです。
僕はお昼を食べてしまっていて、夜もディナーにピットゥをお願いしていたので、宿のアッカーとアイヤーにだけ買って帰ります。
チキンとフィッシュのKidu Riceを1つずつテイクアウトで注文。Friday Specialと言っていました。1つ300スリランカルピー。
2人のアイヤーが盛り付けてくれます。
隣にはオードブル用の大きい皿。伝わりにくいですがかなりの大皿で、モスクでのお祈り後に皆で食べるのかなと思いました。
後で調べると、6人を1つのコミュニティとし、1つのKidu RIceを食べるのがムスリムの伝統らしく、大皿な理由も納得です。
どんどん料理が盛り付けられていきます。
ずっと見ていると自分も食べたくなったので、フィッシュのKidu Riceを追加しました笑(せっかくですからね...)
お会計は、Kidu Rice3つで900スリランカルピー(日本円で約400円)という意味不明な破格...
Bentota(ベントタ)の宿まで持って帰るのですが、ご飯の量が多すぎるのかめちゃくちゃ重くて、ビニール袋が破れそうでした笑
帰ってすぐ宿のアッカーにKidu Riceを渡して、
「僕も夜食べたいからピットゥはまた明日にして欲しい」
と頼みました。
アッカー達はKidu Riceを食べるのは初めてだったようで、
「ライス&カリーみたいだね」
と言っていました。
夜になったので僕も食べます。
Fish Kidu Rice。改めてみるとパンパンでかなり多いです笑
辛くて塩も強い真っ赤っかホディ付き。数年前までは大好きでしたが、濃すぎるので少ししか食べられなくなりました。
パーセルの包み紙を広げます。
中のランチシートを開けるとフライドフィッシュ。食べ応えがあります。
ご開帳。とにかく米が多い...笑 余裕で2人前レベル。
アルケセル、ワンバトゥのMIXカリー。
マンゴー。
パリップ。
玉ねぎテルダーラ。これが美味すぎるので瓶詰で欲しい。
あとはルヌデヒのような塩気と酸味のあるピックルも入っていました。
こういうパーセルだと味が混ざってそれはそれで美味かったですが、パリップが芋っぽくなるので、僕はお皿で食べる方が好きでした。
3. KIDU RICE By නෝනා creations
Kidu Riceを食べられるお店3つ目、KIDU RICE By නෝනා creationsという、テイクアウトやデリバリー専門でKidu Riceを作っているお店です。
Kadawatha(カダワタ)やJa-Ela(ジャーエラ)から近いところにあり、今回はスケジュール的に行けなかったのですが、来年は寄ってみたいと思います。
4. Feast of Ceylon
Kidu Riceを食べられるお店4つ目、Feast of Ceylonというコロンボにあるお店です。
ここもUberEatsやPickMeなどのデリバリーやテイクアウト専門な感じ。次回頼んでみようと思います。