こんにちは、現役沖縄フリーランスエンジニアのmahです。
今回は、
- 税抜表示と税込表示のフリーランスエージェント。損するのはどっち?
です。
みなさんの中には、フリーランスエージェントを通して案件を獲得している方もいると思います。
しかし、エージェントと契約する際、あなたの単価が税抜なのか税込なのかを気にしたことはありますか?
「意識したことがない」
という方は、年間で数十万円、場合によっては数百万円の損をしているかも知れません。
この記事では、税抜表示、税込表示のフリーランスエージェント、どちらが損でどちらか得なのかを解説していきます。
「絶対に損をしたくない!」
というフリーランスの方は、ぜひチェックしてください。
税抜表示と税込表示のフリーランスエージェント。損するのはどっち?
- 税抜表示と税込表示のフリーランスエージェント。損するのはどっち?
【最初に結論】
最初に結論です。
単価が「税込表示」のフリーランスエージェントを使う方が損します。
なぜ損するのか?
なぜ、税込のフリーランスエージェントを使うと損するのでしょうか?
仮に、あなたの月単価が70万円で、エージェントの中間マージンが「15%」だと想像してください。
- 税込の場合 報酬= 70万円 × 0.85 = 59万5000円 - 税抜の場合 報酬= 70万円 × 0.85 × 1.10 = 65万4500円
税抜の場合、月単価から中間マージンを引いた金額に、消費税「10%」(2023年11月現在)が上乗せされます。
そのため、税抜と税込で月に約6万円の差が発生。
「このケースだと、年間で70万円くらいの違いが出ますね。税込だと、ほぼ1ヶ月分タダ働きしたのと同じ」
単価が高いほどこの差が大きいため、優秀なフリーランスほど影響を受けます。
以上が、税込のフリーランスエージェントを使うと損する理由です。
ただ、多くのフリーランスエージェントの単価は税込表示。
僕はフリーランスになって5年目で、過去に4つのフリーランスエージェントを利用してきましたが、全て税込表示でした。
「単価を税抜表示しているエージェントがどこなのか、パッと見でわからなかったんですよね...
そこまで執着もなかったですし。」
しかし、インボイス制度が始まり、税抜か税込かで消費税分の収入の差が大きくなるため、今が良い機会だと思って調査しました。
その調査結果と、僕が使っていたエージェントについても記載していきます。
「単価の税抜表示、税込表示なんかの違いで損したくない!」
という方はぜひともチェックして下さい。
【そもそも】税込だろうが税抜だろうが、納得いく金額が振込まれてたらどっちでもいいのでは?
そもそも、
「税込だろうが税抜だろうが、自分が納得できる金額を振り込みしてもらえてればどっちでもいいんじゃない?」
と言う方もいるかも知れません。
それはその通りです。
ただし、1つ注意点があります。
もし将来、税込表示での案件参画中に、消費税率が「5%」上がった場合を想像してみてください。
「〇〇様との契約上、単価は消費税込みです。
消費税率上昇分「5%」の単価交渉はお受けできません」
という面倒なケースも出てきそうだと思いませんか?
2023年11月現在の総理大臣、岸田総理は「増税クソメガネ」「減税ウソメガネ」と悪評も多い方ですし、消費税率「15%」や「20%」に上げようとしている噂もあるので、任期中に消費税率が上がる可能性は高いです。
「仮に、岸田総理が上げなくとも、将来的に消費税は上がるだろうなと思っています。」
IMFは加盟国と年1回、その国の経済情勢について協定第4条に基づく協議をしている。
2019年10月25日に約2週間の日程を終え、来日したゲオルギエバ専務理事が麻生太郎財務相に報告書を手渡した。
消費税については30年までに15%と、期限を明記して増税を促した。
さらに50年までには20%への増税が必要としている
(>>日本の消費税、2030年までに15%に IMFが報告書からの引用)
そのため、先を見越して税抜表示のフリーランスエージェントを使った方がいいというのが僕の考えです。
後からエージェントを変えるのも面倒ですしね。
「まあ、こんなこと言われたら『あ、じゃあエージェント変えますねー♪』で交渉できそうですがね笑
エージェント側としては、消費税率分を単価UPするより、人に抜けられる方が嫌なはずなので。」
単価が「税抜表示」のフリーランスエージェント
まずは、単価が「税抜表示」のフリーランスエージェントです。
「税抜単価 - 中間マージン + 消費税」の金額が支払いされます。
ココナラテック(旧:フリエン)(furien)
税抜表示のフリーランスエージェント1つ目、ココナラテック(旧:フリエン)(furien)です。
ココナラテック(旧:フリエン)(furien)の運営元、アン・コンサルティングの高源様に確認しました。
「現在のココナラテック(旧:フリエン)に掲出されている案件単価につきまして、「税抜」単価であるため、この条件で案件を選んでいただいた後、参画・お支払いの段で、10%分を上乗せした「税込」金額でお支払いをしております。」
「インボイスに伴って、「税抜」金額で支払いしてほしいという要望を承ったことはないのですが、現状、インボイス番号がない免税事業者の方にも「税込」金額でお支払いをしております。 」
「つまり、インボイス以後、弊社側の金額負担は増えている状況ですので、今後弊社的にどうしていくのかはお約束しずらい状況ですが、少なくとも現時点では、免税事業者のフリーランスの方にもご負担をおかけしないように、インボイス番号の有無に関わらず「税込」金額での単価お支払いを続けております。」
ココナラテック(旧:フリエン)(furien)については下記の記事にまとめています。
フリコン
税抜表示のフリーランスエージェント2つ目、フリコンです。
担当者の河下さんに確認しました。
「この話で言いますと、『税抜』の方で弊社はフリーランスに対して提示並びにお支払いをしております。」
フリコンについては下記の記事にまとめています。
フォスターフリーランス
税抜表示のフリーランスエージェント3つ目、フォスターフリーランスです。
フォスターフリーランス公式FAQに「税抜き表記」との記載がありました。
Q.
フリーランス案件で表示されている月額は消費税込みの金額ですか、または税抜きですか?
A.
フリーランスの案件で表示されている月額は税抜き表記となります。
フォスターフリーランスについては下記の記事にまとめています。
ITプロパートナーズ
税抜表示のフリーランスエージェント4つ目、ITプロパートナーズです。
現在、ITプロパートナーズ経由で案件参画している友人に確認しました。
単価は税抜き表示で振込されるのは税込の価格やね!税抜き64万やから実際に振り込まれるのは70.4万って感じ!
ITプロパートナーズの話は税抜きが前提で進んでいくねい!レバテックフリーランスは税込前提やったな笑
ITプロパートナーズについては下記の記事にまとめています。
pe-bank(pebank)
税抜表示のフリーランスエージェント5つ目、pe-bank(pebank)です。
pebankで実際に参画されている方の声を確認すると、税抜き表示とのことでした。
最初私も特に意識してなかったので、面談で「月々の報酬は税込み金額となります」とか言われても「はぁ。分かりました」と何も感じることなく返事をしていました。
ですが、今契約している【Pe-BANK】は契約金額は全て税抜きなのでそのありがたさを痛感しています。
pe-bank(pebank)については下記の記事にまとめています。
Findyフリーランス
税抜表示のフリーランスエージェント6つ目、Findyフリーランスです。
こちらも、ITプロパートナーズで参画している友人に確認しました。
案件決まったのはレバテックとITプロパートナーズだけやけど、Findyフリーランスも税抜きで話は進んでたな👌
単価が「税込表示」のフリーランスエージェント
続いて、単価が「税込表示」のフリーランスエージェントです。
「税込単価 - 中間マージン」の金額が支払いされます。
FLEXY(フレキシー)
税込表示のフリーランスエージェント1つ目、FLEXY(フレキシー)です。
FLEXY(フレキシー)のご担当者様にインタビューしたところ、税込契約とのことでした。
しかし、基本的には希望の金額が受け取れるよう調整するのことで、契約が税抜か税込かを心配する必要はなさそうです。
「こちらの差額が発生するケースはマージンが一律パーセンテージでかかってくる座ぐみの場合かと存じますが、当社はマージン率を一律で契約単価にかけているということではなく、発注元の企業と弊社が契約させていただき、プロジェクト管理費用等を差し引いた実稼働に対するご報酬となる金額を、弊社とプロ人材との契約でお約束しているという形になるため、プロ人材のご報酬金額が変わることは基本的には考えにくいかと存じます。」
「基本的にはご希望の金額で企業と調整させていただきますので、ご安心いただけますと幸いです。」
「インボイス制度への対応については、下記記事でも当社の対応について解説させていただいておりますので、ぜひご確認のほどよろしくお願いいたします。」
FLEXY(フレキシー)については下記の記事にまとめています。
レバテックフリーランス
税込表示のフリーランスエージェント2つ目、レバテックフリーランスです。
レバテックフリーランスについては下記の記事にまとめています。
Remogu(リモグ)
税込表示のフリーランスエージェント3つ目、Remogu(リモグ)です。
Remogu(リモグ)については下記の記事にまとめています。
テックビズフリーランス(NKC ASIA)
税込表示のフリーランスエージェント4つ目、テックビズフリーランス(NKC ASIA)です。
テックビズフリーランス(NKC ASIA)については下記の記事にまとめています。
現在確認中のフリーランスエージェント
税抜表示、税込表示について現在確認中のフリーランスエージェントです。
インターノウス
インターノウスについては現在確認中です。
インターノウスについては下記の記事にまとめています。
税抜、税込に関するフリーランスの悩みや不安、リアルな声
ここで、税抜、税込に関するフリーランスの悩みや不安、リアルな声を掲載します。
ぜひ参考にしてみてください。
1. 税抜80万/月 × 12 = 960万で、消費税10%の96万円がまるっと懐に入ってた
インボイス制度、フリーランスWebエンジニアの一例だと 税抜80万/月 × 12 = 960万 で、消費税10%の96万円がまるっと懐に入ってたんだよね。 自分が今でもこの立場だったら「ぐぬぬ…」だけど、免税事業者でいるとクライアントに迷惑掛かるしね... ボーナスタイムは終わったので、前を向くしかない
https://x.com/1_2345678_9/status/1712035176765923345?s=20
2. 税込、税抜は10%の差。絶対確認せなダメですよ
税込? 税抜? 10%の差 めちゃくちゃおっきい 絶対確認せなダメですよ
https://x.com/miu_mov/status/1709109312575160434?s=20
3. 税抜を税込として見積もり取れるからこそ、零細フリーランスを使ってた面も少なからずあった
クライアントにしても税抜を税込として見積もり取れるからこそ、零細フリーランスを使ってた面も少なからずあったわけで、インボイス登録したら俺は容赦なく10%取りますよ、10%出せないなら得意先だろうと断りますよ!と明言してるんですが、「それは困る…」って企業側も言うんですよ。マジ誰得?
https://x.com/deelee_2bullet/status/1707637874227826908?s=20
4. マージンが「一律」とか「税抜の何%」をアピールする所があるけど、単価はエンジニアが提示して、マージン引いた額の単価を探してもらえば良いので関係なくない?
ITフリーランスのエージェントのマージンが「一律」とか「税抜の何%」をアピールする所があるけど、単価はエンジニアが提示して、マージン引いた額の単価を探してもらえば良いので関係なくない?と思うけどどうだろう?今利用してるエージェントさんは自分が提示した金額以上を振り込んでくれます。
https://x.com/moko_swallows/status/1655721313640808448?s=20
5. 顧客は最高ランクの金額を支払ってる、フリーランスエージェントがマージン取りすぎ説
エージェントやフリーランスの言う単価って、最終的に貰える額のこと言ってんのかな? それで税込85万(年商1000万)なら結構高いなぁ… 実質2次請け(20%+20%引かれる)と仮定すると顧客が払ってるのは120万(税抜)くらいか… メンバークラスのエンジニアとするとほぼ最高ランクだね…たぶん
https://x.com/engineer8390/status/1650794388455567360?s=20
6. フリーランスの場合、不景気だと100万円(税抜)/月以上の契約価格なら切られるリスク高い
フリーランスの場合は、以下のパターンでは不景気のときは切られることが多いだろう。 *相場より高い価格で契約を結んでいる *正社員よりコスパが低すぎる 正社員の年収相場が500-800万円クラスで、フリーランスで100万円(税抜)/月以上の契約価格ではフリーランスが切られるリスク高いと思う。